1. これまでの就職活動について教えてください
これまで就職活動を自分でしてみたり、先輩たちの話を聞いていて感じていたことは、「学生時代に医院を訪問したり見学に行く機会が思った以上にない」ことですね。私は、就職先を選ぶ上では《医院が大事にしている理念に共感できるか、スタッフ間でコミュニケーションできる雰囲気があるか、教育システムがしっかりしているか》という観点で選ぶのが良いと思っています。もちろんそのような情報は医院のHPや就職雑誌、合同説明会で説明があるのですが、なんとなくいいことしか言っていないような印象を持ってしまうというか。。先輩に聞いてみた時に、合うと思って入った医院での一年目は滅菌作業しか任せられなかったり、やりがいや成長を感じられずに転職を考えてしまった人もいましたので。そういう意味で、職場のリアルを感じることができるような機会は本当に少ないなと感じていました。
2. AMT企画の医院見学に行ってみて気づいたことや発見したこと、考え方が変わったことなどを教えてください
AMTのスタッフの方が企画して下さった院内見学会に実際に参加してみて、何より自分が実際に働くイメージや、その後のキャリアのステップ、開業時のことまで具体的にイメージできました。私が女性ということもあり、女性の勤務医の方が活躍しているところを見たいと思って参加したのですが、その医院では7年目の女性の先生が院長として後輩歯科医師の教育・育成をされているお話を聞くことができ、就職後の自分の働くイメージと重ねて考えることができました。
また、開業について、特にはじめは当然自分の理想の医院づくりを目指して行くものだとは思います。現実的に考えた時に、「最初は患者さん来てくれるか」などで悩むことも出てくると思いますが、今のうちに先輩歯科医師との人脈を作っておくことで何かの時に相談できたり経験談を聞けるようになっておくのは今のうちだと感じました。
3. 今後の就職活動に活かせることはありましたか?
医院見学で得られることがたくさんあることがわかったので、他のタイプの医院にもどんどん見学に行きたいと思いました。特に見学先を選ぶ上では、いろんな年次や職種の方が働いている医院を見学した方がいいことがわかったのは発見でした。今後は歯科も訪問資料や多職種連携が増えていくと思いますし、、いろんな経験値を持っている人が集まっている医院を見学したいですね!
4. 同じ歯学部生で就職活動をしている方へメッセージがあればお願いします
就職先を選ぶ上で、その医院がスタッフ教育・育成を大事にしているかが重要なのは言うまでもないと思いますが、本当にその医院が教育を大事にしているかは実際に訪問して見ないとわからないと思います。医院見学の際に、何気なく耳に入ってくるドクター間やスタッフ同士の会話から、お互いにリスペクトし合っているかや自然とフォローし合う関係性ができているかがわかりますし。そこについてはネットなどには絶対にないリアルな情報なので、気になっている職場については時間を作って訪問すべきだと思いました。
最後に、ずっと思っていることとして、井の中の蛙になってはいけないな、と。ネットやSNSの情報だけの井の中の蛙になりたくなくて、今回はこのような活動に参加させて頂きました。歯科医院の現場について知りたいか知りたくないかは個人の自由だとは思いますが、知ることでキャリアの選択肢が広がるのは間違いないと思うので、より多くの人に医院見学会に参加してくれたらなと思いました。